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2月.2016

クロスの亀裂

約3年半前にお引渡ししたお宅からお電話を頂きました。

 

『クロスに亀裂が入ってます』

 

すぐに伺うとご覧のとおり。

クロス1

 

掃き出しのH=2200の窓の肩に亀裂が入ってます。

 

弊社では、窓上にカーテン取付用にJガイナーという合板下地を設けるようにしています。

クロス2

こんな感じにクロスの下地の継ぎ目が存在し、その継ぎ目に沿って亀裂が入ってます・

 

施主さんによると、いつ入ったか気が付かなかったそうで、地震の時かな?って言われてました。

 

私としてもここまでの亀裂は初めてです。

 

ボード会社推奨の継ぎ目強化のグラスファイバーテープを準備して補修する事にしました。

クロス3

 

継ぎ目にビスを追加して、グラスファイバーテープを貼り、パテを2度塗り重ねます。

 

クロス4

乾燥させます

クロス5

この後、クロスを貼りなおします。

 

クロスは部分的に張替も可能ですが、3年半経過しているのと、製造ロットが違うので色が合わない事を前提に、部分的な張替ではなく、角から角まで全面張替を行いました。

 

クロス全長で90cm幅のものを約22m

 

カーテンや設備を一時取り外して、家具等の養生してほぼ1日掛かりとなりました。

 

クロスの職人さんも、このような例は少なくないと言われておりました。

 

 

当然、クロスの下地は継ぎ目が至る所に存在し、新築後にも木は動くし、地震などで揺すられると継ぎ目に亀裂が入る事もあります。

 

特に掃き出しの高さの高い窓の肩に亀裂が入る事が多いように思います。

 

今後は下地の貼り方を変更しようと思います。窓の両肩の部分に継ぎ目を作らないようにボードやJガイナーを貼っていきます。

 

 

日々勉強です。

 

 

施主さんには大変ご迷惑をお掛けしました。

 

半日お時間頂きましたが、時間切れで夕方からもお時間頂戴したにも関わらず嫌な顔一つせずお付き合い頂き有難うございました。